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■ 河津七滝   14.7.7

伊豆の旅から帰ってきて、勉強しました。

伊豆半島が、はるか南から「フィリピン海プレート」に乗ってやってきた火山島が約60万年前に本州に衝突、新しく火山爆発と隆起をして、現在の姿を形成したことは知っていました。

今度歩いた「河津七滝」は、約2万5000年前に伊豆東部火山群のひとつ「登り尾(のぼりお)南火山」から流れ出した溶岩が冷えて固まった地域を流れる川の水が削ってできたもの、ということを初めて知りました。


釜滝(かまだる)   14.7.5   FinePix F200EXR 6.4-32mm ISO400 1/120,F3.3
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_1957246.jpg
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_19573885.jpg
        この写真を見て何か気づきましたか?
        滝の周囲に5,6角形の石の柱がびっしりと立ち並んでいますね。
        これは「柱状節理」と呼ばれる、1100度くらいで流れ出た玄武岩溶岩が冷えて固まった時の収縮でできた岩石です。


カニ滝(かにだる)
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_20143169.jpg
        滝壺の横の水流で削られた柱状節理の膨らみがカニの甲羅のように見えるので「カニ滝」と名付けられたという。


初景滝(しょけいだる)
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_20202044.jpg
        名前の由来は不明です。


蛇滝(へびだる)
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_2072385.jpg
        この滝の左には「柱状節理」ではない岩が見えます。
        この岩は、「登り尾溶岩」の底の部分に元からあった岩石だということです。


出合滝(であいだる)
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_20233117.jpg
        ふたつの滝が出合う、左側の滝です。
        これまでの5つの滝は、みな玄武岩の柱状節理を削っていましたね。


エビ滝(えびだる)
■ 河津七滝   14.7.7_e0070891_20261468.jpg
        滝の流れの形がエビの尾びれに似ていることから名付けられています。
        他の6つの滝と異なり、登り尾南火山とは別の溶岩流でつくられているため、河津七滝で唯一柱状節理を見ることができない滝です。

        7番目の最大の滝「大滝(おおだる)」も柱状節理を削っていますが、3年前の災害で見物不能になっています。


        伊豆半島の成り立ち  伊豆半島ジオパーク 河津・七滝ジオサイト から引用・参照させていただきました。

伊豆半島の歴史は地層などの証拠などによって約2000万年前までたどることができます。

約2000万年前、伊豆は本州から数百km南、現在の硫黄島付近の緯度にあった海底火山群でした。フィリピン海プレートの上にできた海底火山や火山島はプレートとともに北に移動し、やがて本州に衝突して現在のような半島の形になりました。約60 万年前のできごとです。

半島となってから約20万年前までは、陸上のあちらこちらで噴火が起き、天城山や達磨山といった現在の伊豆の骨格を形づくる大型の火山ができました。

これらの大型火山の活動が終わると、日本には数少ない単成火山群の活動がはじまり、現在は「伊豆東部火山群」として活火山のひとつとなっています。また、プレートの動きは現在も伊豆の大地を本州に押し込み続けていて、地殻変動によりさまざまな地形を作っています。

by higirinikki | 2014-07-07 20:26 | 交友記
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