ヤマユリ 06.7.20

雨続きで散策に出られない日々、気になっていたのがヤマユリの開花具合でした。
今日、いっときの曇り日の隙を衝いて出かけてきました。
撮影データ　06.7.20 PENTAXistDs 100mm/macro ISO400 1/125,F6.7

小谷戸の里・古民家の前庭の斜面に４～５株のヤマユリが植栽されています。皆、花が開き初めていました。園内には数ヶ所で自生・植栽されていますが、ここの花が開花トップバッターです。
支柱なしでスックと立っていますが、今夜からの雨・風で倒れないか心配です。ボランティアスタッフの女性も「支柱を立てようかしら」と思案していました。

ヤマユリは「神奈川県の花」に指定されています。「日本で初めてヤマユリを栽培し、球根を外国に輸出したのが神奈川県」だからだそうです。
また、山野に自生しているのをたやすく見ることができるのは、神奈川県と静岡県をはじめとする東海地方だとか。

園内では、園路沿いに植栽されている株が多いのですが、「ヤマユリをつまないで」と書かれた近隣の小学校児童の手書きポスターによる呼びかけを見ると、逆に心ない大人(?)の行為を想像させて情け無い気持ちにさせられる。

公園が整備される前の昔の舞岡谷戸を知る古老によれば、「昔はヤマユリはどこにも自生していて百合根をいくらでも採れたものだった」そうで、それでも減ることはなかったという。

日当たりのよい斜面を好むヤマユリは里山の環境と適合した植物なので、自生本数が減っている現況はいったい何を表しているのでしょうか？