舞岡公園の園路脇の斜面や山際の崩壊地にヨウシュヤマゴボウの花・実が目立つようになりました。大きくなると刈られてしまうのですが、しぶとくまた株を伸ばして花・実をつけることも多いようです。
北アメリカ原産の多年草で、明治期に入り雑草化した、これも外来種でした。

撮影データ 06.7.13 PENTAXistDs 100mm/macro ISO200 1/125,F5.6

6~9月、わずかに紅色を帯びた小さな白い花が長い穂になって多数つきます。直径5~6mmで、花弁はなく、花弁状のガク片がふつう5個あります。(05.7.25撮影)

8月末ともなると実は紅紫に色づきます。(05.8.20撮影)
ヨウシュヤマゴボウは「有毒植物」に分類されていて、若葉をおひたしにして食べたりすると下痢・嘔吐・ジンマシンなどの軽度の中毒症状が出るそうです(硝酸カリやサポニンを含有)
一方、果実は無毒であり、鳥に食べられて遠隔地に散布してもらおうという戦略でしょうか?
果実は潰して水に溶くと美しい赤紫色の色水となります。子供の頃、こんな遊びをした思い出を持つ人も多いのでは?